1. 筋肉の形状について


     ※注・この文章内の筋肉とは、骨格筋です。

筋肉は力はまっすぐである


左図の上のように、筋肉の長さにゆとりがあったら、収縮する時無駄な力がいるので、ありえません。下の図のように、丁度良く張った状態にありまっすぐです。(よく筋肉は丸みがあるようにみえますが、それは鍛えることによって筋繊維の直径が太くなり、筋繊維の束である筋肉も、両端の腱部分が細い筋紡錘の形になるからです。しかし、伸び縮みの方向は両端の腱を結ぶ直線上でまっすぐであり、曲がって伸縮することはありません。)骨がねじれてうごいたりしていても、それはいくつもの筋肉の総合的な力の方向によるもので、一つの筋肉は、一つの方向にしか収縮していないのです。そして、張力(ここでは腱にかかる力)は、力を入れない状態ではゼロになっています。
※例外もあります・・・顎舌骨筋など

筋肉の両端は腱である


筋肉の両端は、収縮力はあまりありませんが、骨との接着力の強い腱になっています。

もしも腱が骨と簡単に離れたら、骨を動かすことができないだけでなく、身体を支えることもできなくなります。

筋肉は独立している


ひとつひとつの筋肉は筋膜でおおわれて、ほかの筋肉に影響を及ぼさないようになっています。また、ひとつの筋肉がほかの筋肉に影響をおよぼさないような並び方になっています。図のように、二頭筋の腱の間を筋肉が走ったら、収縮した時、黄色の筋肉が曲がってしまいます。また、筋腹に穴があって他の筋肉が通っていても、収縮したら、黄色の筋肉を挟んでしまいます。

筋肉はすべて別々の骨をつなぐ


筋肉は、すべて別々の骨をつなぎます。そして、骨との付着部分を腱といいます。腱は収縮力はさほどありませんが、筋肉が骨から離れないように、骨と筋肉をしっかり結合させています。筋肉が収縮したとき骨から離れたら大変なので。そして、一番下の図のように、関節をまたがない筋肉はは、意味をなさないのでありえません。当たり前ですが。このように、筋肉は、骨と骨とを結んでいます。(骨と骨のつなぎ方の特徴は、マガジン3を参照にしてください。)

マガジン3.筋肉の骨と骨のつなぎ方

筋肉への血管と神経の流入路


筋肉が収縮したとき、隣接する筋肉を引っ張らないようにするためと、電位の漏電を防ぐために、一面筋膜で覆われています。そのため、筋肉を栄養する血管や収縮の指令や状態を脳に伝える神経などは、収縮の影響を受けない位置から筋膜を破って流入していると考えられます。下記に参考資料を添付しますので、ご覧ください。

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